こんにちは。TrangenのHです。今回はTradosのバイリンガルファイル(sdlxliff)ファイルで訳文生成が出来ない時の対処法について記します。
とあるケース
Tradosのリターンパッケージを受け取りました。翻訳が返ってきたわけです。早速読み込んでエディタ上で開いてみました。ちゃんと翻訳されています。次に訳文の生成を行いました。すると…
ルート レベルのデータが無効です。 行 1、位置 1。
このエラーが表示されました。何度繰り返してもエディタ上では問題なく表示できるのに、訳文生成ではエラーが出てしまいます。どうやらバイリンガルファイルが壊れているようです。このままでは訳文生成が出来ません。どうにも解決できず困っていましたが、いろいろ試して解決方法を見つけました。それは「完全一致の適用」を利用することです。
壊れてしまったバイリンガルファイルの元となった原文ファイルから、もう一度バイリンガルファイルを新たに作りなおします。これをバイリンガルファイル②としましょう②のファイルを右クリックして「完全一致の適用」をクリックします。
ウィンドウが開きました。そのウィンドウにはこう表示されています。
既に翻訳済みのバイリンガル文書を使用して、完全一致を適用します。
つまり壊れたバイリンガルファイルでも、エディタ上では見ることが出来ました。では訳文生成が出来ないだけで、翻訳済みバイリンガルファイルとして完全一致のタネなるのではないか?と思ったわけです。先に進みましょう。ファイルを右クリックして翻訳済みバイリンガルファイルを指定します。
ここで「元の訳文の出処とステータスを使用」にチェックを入れると、バイリンガルファイル①の状況がそのままバイリンガルファイル②に適用されます。コピーと同じですね。今回は訳文生成だけなので、標準設定のままとしました。
このまま完了としました。壊れたバイリンガルファイルから、訳文のデータをそっくりそのままコピーした新しいバイリンガルファイルが出来ました。これで訳文生成ができるようになりました。
振り返って
一番はじめのエラーの原因はなんだったのでしょうか? 今となってもよくわかりません。けれど次に同じことがあっても、この「完全一致の適用」があれば、同じように対処できるでしょう。皆さんエラーが出て訳文生成が出来ない時は一度試してみてください。