翻訳用ファイルの前処理・後処理の自動化

CATツール(翻訳支援ツール)でファイルを翻訳する際に、事前に加工が必要なことが多いですね。この列は翻訳する…この列は翻訳しない…といった簡単な作業から、複数条件の絡んだ複雑なルールや、プログラムコードから翻訳対象箇所を抜き出すことや、そもそも素材となるファイルに含まれる翻訳箇所が少ないファイルなど様々な場合があります。

今まで、弊社がサポートしていたTradosを使った処理では、事前にファイル加工を弊社が請け負い、翻訳プロジェクトを用意し、翻訳後後処理を行うというパターンが多くありました。

この方法は翻訳前処理・後処理を弊社で行うため予期せぬエラーにも対応できて便利でしたが、データのやりとりに時間がかかりました。前処理・後処理ツールを提供したこともありますが、そのツール作成に費用が発生していました。

今回ご紹介するmemoQ自動操作は、ファイルの加工をCATツールであるmemoQの翻訳プロジェクトに紐付けることで、前処理・後処理が自動で行える機能です!

自動操作でできること

自動操作登録画面
自動操作はプロジェクトテンプレート作成画面で設定します。

自動操作は前処理・後処理はもちろん、様々なタイミングでスクリプトを実行できます。ファイルの加工だけではなく多彩な処理ができます。

使用可能トリガーの一覧

  • インポート前・エクスポート前
  • プロジェクト作成時
  • 文書をインポートする前・文書のインポート後
  • 再インポート前・再インポート後
  • バイリンガルの更新後
  • 文書削除後
  • プロジェクト終了後

これだけ実行可能なタイミングがあると、ある程度の要望には答えられるのではないでしょうか?

サンプルではインポート前スクリプトで加工→文書のインポート後スクリプトでルールに従ってセグメントのロック→エクスポート前スクリプトで後処理、という設定を行いました。

自動操作では、翻訳者は前処理・後処理を意識せずに翻訳可能で、機械的な処理と翻訳を切り離すことができます。

文書のインポート後スクリプトの登録ウィンドウ
文書のインポート後スクリプトの登録ウィンドウ。バッチファイルを指定します。

memoQに興味をお持ち方へ

弊社はmemoQのテクノロジーパートナーとなりました。自動操作に関わらずmemoQで気になる点などがありましたがお気軽にお問い合わせください。

Tradosのサポートも引き続き行ってまいりますので、こちらもどうぞよろしくお願いします。

memoQ自動操作の紹介

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