memoQ機能紹介 (1) 重ねがけフィルタ

本日からmemoQの便利な機能を何回かに分けて紹介していきます。今日はフィルタ機能の一つ重ねがけフィルタの紹介です。

フィルタ機能とは?

そもそもフィルタとは何をするんでしょう? フィルタはファイルを翻訳可能な形式に変換します。Wordファイル、Excelファイルはそのままでは翻訳できませんね。翻訳できるように変換するのがフィルター機能です。フィルタ機能により多種多様なファイルを翻訳できるようになります。

Excelならどの列を翻訳するのか、シート名は翻訳対象に含むのか、といった細かい設定もフィルタ機能の役割です。この機能により翻訳対象外の文章はエディタに表示されず、意図しない翻訳を避けることできます。そして、翻訳者は翻訳対象に集中できます。

対応するファイル・タイプ

memoQのヘルプにあるフィルタの一覧をここに載せておきましょう。リンク先はmemoQヘルプのフィルタごとの説明ページです。

重ねがけフィルタで出来ること

重ねがけフィルタはフィルタ同士を繋げる機能です。その名の通りフィルタを重ねがけしています。

使い方は、例えばエクセルのセル内にHTMLデータがある場合、そこからHTMLタグを除いた翻訳対象箇所だけを指定できます。そうすると、HTMLタグが表示されず、翻訳が必要なテキストのみエディタに表示されます。とても便利です。

エクセル→HTML重ねがけフィルタを作成してみる

重ねがけフィルタ
重ねがけフィルタの作成

Excel→HTMLの重ねがけフィルタを作成してみましょう。新規重ねがけフィルタを選択肢、名前、説明を入力します。その後、第一フィルタにExcelフィルタを指定、第ニフィルタにHTMLフィルタを指定し、OKを押して保存します。

この時、すでに作ったカスタマイズ済みのエクセル・HTMLフィルタを指定できます。何も指定しないとデフォルト設定のままです。

重ねがけフィルタの設定
重ねがけフィルタの設定

これが出来上がったフィルターです。個別に設定のカスタマイズが出来ます。早速エクセルを読み込んでみましょう。

エクセル内HTML
セル内にHTMLデータのあるエクセル

これがエクセルのデータです。サンプル用に作成しましと。A1のセルにHTMLデータがあります。このファイルを差作成した「重ねがけフィルタ」でインポートしてみました。結果がこれです。

memoQエディタ
memoQエディタ

エクセルのシート名・HTMLのタイトル・Bodyタグの中にある文だけが表示されています。HTMLタグは一切ありません。このように重ねがけフィルターを使用することで、一つのファイルに複数のフィルターを適用できます。エクセルの中身がXMLでもHTMLでも好きなように組み合わせることできます。

埋め込みフィルタ

もう一つmemoQのフィルタには便利な機能があります。埋め込みフィルタは、Excel、PowerPointに埋めこまれた外部ファイルを翻訳対象にできます。zipで圧縮されたファイルの中身も対象にできます。

使用するには埋め込みフィルタを作成しそのフィルタをインポート時に指定します。

埋め込みフィルタ
埋め込みフィルタ

この設定はExcelに埋め込まれたWordファイルとVisioファイルをインポートする設定です。

複雑なフィルタの設定

標準で搭載してあるフィルタで対応できない場合は弊社がデータの加工やフィルタ作成のサポートを行います。お気軽にご相談ください。

参考資料

memqの公式ヘルプの一覧です。ヘルプではもっと詳しく解説してあります。

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