翻訳メモリのアップグレード

Trados2007時代の古い翻訳メモリが最新のTradosで使えない…そんな悩みがあったりしませんか? Trados2021の標準設定では昔の翻訳資産を読み込む機能がついていません。もう読み込めないのか…と諦めてしまっていませんか?

実は、アドオンをインストールすることで読み込むことができます。

Trados 2021で翻訳メモリのアップグレードを使う

Tradosには「翻訳メモリのアップグレード」という機能があります。これはTrados 2007などで作られた昔の翻訳メモリーの形式(*.tmw)などを*.sdltmに変換することができる機能です。

Trados 2021では標準でこの機能が有効になっていませんが、無料アプリをインストールすることで有効にすることができます。

無償アプリをインストールする

SDLのヘルプ:

Trados Studio 2021 以降で TXT およびその他のレガシー ファイルのサポートを有効にするには、まず SDL AppStore から SDL Trados Compatibility and Migration Power Pack アプリをインストールします。

この無償アプリにより、リボンに[翻訳メモリのアップグレード]オプションが追加され、Trados Studio 2021 以降で TXT 変換ウィザードを表示できるようになります。

SDL Documentation より。

この SDL Trados Compatibility and Migration Power Pack をインストールすると「翻訳メモリのアップグレード」が有効になり、昔の翻訳メモリが形式が変換できるようになります。

 

tmwを変換する手順

翻訳メモリのアップグレード

実際に*.tmwファイルを変換してみましょう。変換ウィザード通りに進むだけで簡単に変換可能です。

  1. 「翻訳メモリ」ビューをクリックします
  2. リボンにある「翻訳メモリのアップグレード」をクリックします
  3. 「翻訳メモリのアップグレード」に*.tmwのあるフォルダーを登録します
  4. 必要な設定を行ったあとに「完了」ボタンを押すと、変換が開始されます
  5. 変換ファイルは*.tmwのあるフォルダに作成されています

作成された*.sdltmをTrados 2021の翻訳メモリに登録すれば中身を見ることができます。これで変換完了、Trados2007の翻訳メモリを読み込むことができました。

Trados2007時代の翻訳メモリを活用する方法
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